2024年01月01日

環境ベテランズファーム EVF会員ニュース#203-1 2024年1月1日号

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環境ベテランズファーム EVF会員ニュース
#203−1 2024年1月1日号
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 今月の目次
1.環闘言  理事長 和田 政信
「新年のご挨拶と会員の皆様へのお願い」
2.1月Hybridセミナーのご案内 担当 理事 伊藤 博通、正会員 高橋 直樹
「DAC(Direct Air Capture)を含むCO2分離回収・利用技術(CCU)及びCCSの動向と課題」 講師:須山 千秋 様
3.今月のコラム 個人賛助会員 藤本 和也
「失われた30年について金融を振り返る」
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環闘言 理事長 和田 政信
「新年のご挨拶と会員の皆様へのお願い」
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(1)「もっと、楽しく・会員と社会に役立つEVF活動」を発信していきます。
EVFも今年で設立17年目を迎えます。しかし最近の4年間はコロナで対面活動が制約されました。理事会・セミナー・プロジェクトチームの活動はZoom利用のWeb開催で継続し、最近は対面プラスWebのHybrid開催としてコロナを乗り越えてきました。
EVFセミナー:テーマも技術課題が多かったですが、もっと政治・経済・外交などの社会の課題を取り上げていきます。更に、年に1回ぐらい大会場でBigセミナーを開催して多くの会員の皆様を一堂に会していただきたいとも考えています。Webセミナーも自宅で気軽に参加できるのですが、Face to Faceでのコミュニケーションも重視したいと考えています。
小エネプロジェクト活動:地域のイベントで、手回し発電・自転車発電の体験でエネルギーの重要性を実体験していただく活動をしてきました。昨年は新宿区長にも体験していただきました。今年もできる限りこの活度を継続させていきたいので、会員の皆様のサポートをお願いします。
超小型EVプロジェクト活動:毎月一回の近未来Mobility研究会を開催し、最新のMobilityの動向を調査、研究しています。結果概要はホームページに掲載しております。
カーボンフリープロジェクトCFPJ活動:昨年よりこの活動を立ち上げました。このプロジェクトチームでEVFとして日本の温暖化対策「2050年日本がカーボンニュートラルを達成」を検討しています。EVF提言にまでなんとか持って行きますので、ご期待ください。
このようにEVF活動を積極的に進めるには、EVFから社会に向けた発信が必要になってきます。会員の皆様からのご支援をお願いします。
(2)「EVFネット会員大募集!」のお知らせとお願い
「EVFネット会員大募集!」キャンペーンを実施いたします。ご友人のご紹介をお願いいたします。最近はとみに異常気象、激甚災害、エネルギーの供給、など環境について取り沙汰されておりますが、EVFはそれらについて、一緒に広く学ぶ仲間を増やしたく、ぜひお力を貸して頂きたいのです。
賛助会員・ネット会員登録いただいている会員の皆様にはぜひお知り合いの紹介をお願いします。2024年1月〜3月のキャンペーン期間中にご紹介いただくと下記の特典があります。
御紹介いただいた方 :Webセミナー受講を1回分無料にさせていただきます。
新ネット会員になられた方:Webセミナー受講を1回分無料にさせていただきます。
ふるって新会員のご紹介をお願いします、会員登録申込は下記サイトよりお願いします。
https://www.evfjp.org/kojinKAIIN.html
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2.1月Hybridセミナーのご案内
                          
(セミナー担当 理事 伊藤 博通・正会員 高橋 直樹) 
https://www.evfjp.org/seminer/seminerinfo202401.pdf  (セミナーのチラシはこのURLをクリックするとご覧になれます)
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演題:「DAC(Direct Air Capture)を含むCO2分離回収・利用技術(CCU)及びCCSの動向と課題」
講師:須山 千秋 様 一般社団法人カーボンリサイクルファンド 理事
・対面セミナー:2024年1月26日(金)14:30~16:00  @新宿NPO協働推進センター501会議室(先着15名様とさせていただきます)
・懇親会:2024年1月26日(金)17:00~ @高田馬場駅近く(対面参加者対象、場所は当日ご案内します)
・Webセミナー:2024年1月28日(日)より視聴用URLをお届けします。ご自宅でパソコン・スマホから2週間ご視聴いただけます。なお対面参加者にもこのURLはお届けいたします。
・セミナー参加費用 :個人賛助会員・ネット会員1,000円、一般1,500円(対面参加、Web参加とも同額です。申し込み後に指定口座をご連絡します。振込手数料は参加者様にてご負担お願いいたします。)
・お申込み締切:1月22日(月)(対面セミナー、Webセミナー共通)
・参加費振込期限:1月24日(水)(対面セミナー、Webセミナー共通)
・セミナーの申込み先 : https://www.evfjp.org/postmail_Hybridsemina/
Hybridセミナーのお申込み方法、ご視聴方法に関する詳しい説明はEVFホームページの「Hybridセミナーのご案内」を参照願います。お申し込みは上記のURLをクリックして必要事項を記入し送信をお願いします。
【講師略歴】
1981年京都大学工学部資源工学科(物理探査専攻)卒業
1981年三井鉱山株式会社入社
1992年日揮入社。石炭新燃料製造中国合弁事業、バイオマス燃料開発、カタールLNGプロジェクト、原子力放射性廃棄物地下処分研究、褐炭改質インドネシア実証プロジェクト等を担当。
2017年より一般財団法人石炭フロンティア機構(JCOAL)に出向、現在カーボンニュートラル推進部担当参事
2019年8月30日に一般社団法人カーボンリサイクルファンドを設立、現在理事を務める。 技術士(資源工学)

【講演概要】
2050年カーボンニュートラル実現に向けてCCUS(Carbon Capture Utilization & Storage)の早期実現が益々重要となってきています。特にCCS(Carbon Capture & Storage)については2030年の民間事業開始に向けた環境整備がなされつつあります。CCS事業化へ向けた日本の最近の動向及びDAC(Direct Air Capture)を含むCO2分離回収技術の国内外の動向について解説いただきます。
下記URLより講演のイメージ図がご覧になれます。
https://www.evfjp.org/seminer/seminerinfo202401b.pdf 
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3.今月のコラム 個人賛助会員  藤本 和也
  「失われた30年について金融を振り返る」
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失われた30年と言われて久しい。それにはいろいろな原因がありました。政治、行政、教育、金融、中高年の燃え尽き、若者のあきらめなどそれぞれに原因があったと思います。選挙のためのバラマキ政治、日本の中枢だった大蔵省の接待疑惑による凋落、燃えるような物欲を持ち、高度成長を支えた人材の燃え尽きによる停滞、バブル期に育った世代はずっと低迷した経済しか経験しておらず、それに満足して海外留学にもいかなくなっています。ITやAIに関する教育の遅れもありました。1989年に時価総額で世界のトップテンのうち5つを占めた日本の銀行も姿を消しました。その金融について振り返ってみたいと思います。
1991年のソ連崩壊に伴い冷戦が終結いたしました。その途端に米国を中心に軍事に携わっていたロケットサイエンティスト達が金融技術の世界になだれ込んできました。1980年代からスワップやオプション取引が始まり、日本の金融機関も遅れまいと金融技術を活用し始めましたが、文系中心の日本の金融機関はほとんど太刀打ちできずにいました。冷戦終結後はその差がさらに広がり、到底追いつかない世界となってしまいました。その後も欧米の金融技術はさらに進みましたが、証券化をとめどなく進めた結果、リーマンショックを迎え、リーマンショック後も凝りもせず企業の信用力を金利に反映したクレジットデフォルトスワップを開発し、大暴れしております。欧米金融機関の次なるターゲットは1990年の京都議定書採択の時代から虎視眈々と狙っていた排出権取引です。ようやく世界中が二酸化炭素排出削減を本格的に推進し始めたため、欧米流のスタンダードで金融技術を駆使して席巻してくるのは目に見えております。また金融機関以外からもGAFAがフィンテックの世界に入ってくるのも明らかです。スマホを使った決済やデジタルカレンシーが一般化するようになるでしょう。政治家の意識が変わるか、教育の徹底した見直しが図られるか、若者の奮起が期待できるか、金融庁に“別班”でも創設されるかしないと立ち行きそうにありません。
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【編集後記】 皆様、新年はどのように迎えられましたか。昨年からコロナも5類の伝染病として扱われるようになり、たとえ感染しても比較的軽い症状で済むケースが殆どとなり、EVF理事の中でも数名が経験しましたが、大きな問題はとくにありませんでした。以前にも書きましたが、コロナ禍の置き土産として、オンラインでの業務や会議などごく普通になり、ある意味では無駄な移動が省略されたのかもしれませんが、また対面での活動が復活するとこれもまた人間味があってよいものと再認識させられました。是非セミナーにも会員の皆さん、出席いただいて、講師の生の声を聴いてください。セミナー後の懇親会もございます。
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 このニュースはEVF関係者の方々にお送りしています。 EVF全般に対するお問い合わせ、ご意見のある方、配信の中止を希望される方はEVFのホームページのご意見・お問い合わせボタンからお願いします。
 EVFのホームページアドレスはhttp://www.evfjp.org/ です。
またTwitterアカウントは https://twitter.com/EVFtwit2021 です。
 EVFメール通信編集長 八谷 道紀
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2023年12月15日

環境ベテランズファーム EVF会員ニュース#202-2 2023年12月15日号

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環境ベテランズファーム EVF会員ニュース
#202−2 2023年12月15日号
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 目 次
1.11月セミナーの概要報告 正会員 寺本 正彦
「台風を脅威から恵みに変える」 〜台風科学技術研究センターの紹介〜 講師: 満行(みつゆき) 泰河(たいが)  様 
2.12月セミナーのご案内 理事 伊藤 博通・正会員 高橋 直樹
「福島1Fアルプス処理水とトリチウム」 講師 沼田 守 様
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1.11月セミナーの概要報告
           正会員 寺本 正彦
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演 題 :「台風を脅威から恵みに変える」 〜台風科学技術研究センターの紹介〜 
講 師 : 満行(みつゆき) 泰河(たいが)  様 
聴講者数:48 名
【講師略歴】:
2014年3月 東京大学 大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻 博士課程修了 博士(環境学)
2014年4月 東京大学 大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻 助教
2015年4月 東京大学 大学院工学研究院システム創成学専攻 助教
2018年3月 横浜国立大学 大学院工学研究院 システムの創生部門 准教授
2021年10月 横浜国立大学 台風科学技術研究センター 副センター長
【概要報告】:
・2050年には台風を脅威から恵みに変えるという、タイフーンショット計画の実現に向けて、横浜国立大学総合学術高等研究院では台風科学技術研究センターを立ち上げ、様々な角度から台風に関する研究を行っている。 本講演では、タイフーンショット計画の一つの柱である台風発電に関する研究を中心に、現状の成果と今後の展望について紹介いただいた。
・満行先生は、自称現代っ子というだけにまだ37歳の若さであるが、日本のみならず東南アジアの国々が今もそして今後も直面する超大型サイクロンの脅威を台風のエネルギーを削ぐ、さらにはそのエネルギーで発電し電力を得るという意義あるプロジェクトをポジティブかつスマートなキャラクターにより地球温暖化研究等の大家を短期に巻き込みながら、しかも楽しく進めていることがよく伝わる勢いのある講演であった。
・地球温暖化問題やエネルギー起因ともいえる国家間のエゴが渦巻く現状ではありながら2030年、2050年を生きていく次世代が軽やかに対処していく姿を目の当たりにして会場からのQAも 愉快だった、エールを送りたい、など気持ちがこもっていたのが印象的であった。
・元々の専門である船舶工学の知識を土台に洋上風力発電をテーマに研究をされていたが、最近になって大型化する風車のプロペラは風力が強すぎると破損の恐れがあり折角のエネルギーを利用できないというジレンマがあり、そこを突き詰めて台風の勢力を弱める、さらにはエネルギーを得て恵みにするという思いを抱いた。また、それを大学が支援する形で台風科学技術研究センターが設立された。センター設立式のテレビ報道を見るまではドッキリ番組のように感じていたので実感が湧かなかったそうである。先生からこれだけは覚えていてほしいというメッセージは以下2点
・一点目はタイフーンショット計画である。 タイフーンショット計画が提案する2050年の社会は、気候変動の激甚化、災害大国日本ではなく、台風エネルギーの恵みによって自然エネルギー大国、脱炭素社会日本となっている。そのターゲットは、@無人航空機による人工制御法の開発、A無人船舶による台風発電技術の開発。社会的意義は、@安心な生活への貢献、A脱炭素社会への貢献、B技術大国日本の復活、C人材育成である。その結果、天気予報と同様に台風予報がなされ発電量が報道されしかも被害はゼロ。そしてそのノウハウは東南アジア諸国にも伝わっている。
・二点目は、その母体としての台風科学技術研究センターの設立TRC(Typhoon Science and Technology Research Center、2021年10月立ち上げ)である。日本の台風に関する知見の下で、台風のメカニズムを解明するとともに防災減災を目指す。
・TRCの組織は次の6つのラボからなり最先端の知見が産・官・学、理学・工学・人文科学等多様なステークホルダーと協働する。その研究領域は@台風観測ラボA台風予測ラボB台風発電開発ラボC社会実装推進ラボD地域防災研究ラボE台風データサイエンスラボであり、センターの目指す台風発電のコンセプトは、そのメカニズムと高精度予測を活用した未来の海上移動式・発電・蓄電・送電システムの技術開発である。ラフな試算ではあるが、台風発電船100隻で日本の再エネ電源の約3.6%を賄える。
(注)当日の詳細報告と質疑に関しましては、EVFホームページに掲載しておりますので、ご参照ください。http://www.evfjp.org/                                          
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2.12月Hybridセミナーのご案内
                          
(セミナー担当 理事 伊藤 博通・正会員 高橋 直樹) 
https://www.evfjp.org/seminer/seminerinfo202312.pdf  (セミナーのチラシはこのURLをクリックするとご覧になれます)
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演題:「福島1Fアルプス処理水とトリチウム」 
講師:沼田 守 様 元日揮株式会社技術研究所長、元原子力損害賠償・廃炉等支援機構執行役員
・対面セミナー:2023年12月21日(木)14:30~16:00  @新宿NPO協働推進センター501会議室(先着15名様とさせていただきます)
・懇親会:2023年12月21日(木)17:00~ @高田馬場駅近く(対面参加者対象、場所は当日ご案内します)
・Webセミナー:2023年12月23日(土)より視聴用URLをお届けします。ご自宅でパソコン・スマホから2週間ご視聴いただけます。なお対面参加者にもこのURLはお届けいたします。
セミナー参加費用 :個人賛助会員・ネット会員1,000円、一般1,500円(対面参加、Web参加とも同額です。申し込み後に指定口座をご連絡します。振込手数料は参加者様にてご負担お願いいたします。)
お申込み締切 :12月18日(月)(対面セミナー、Webセミナー共通)
参加費振込期限:12月19日(火)(対面セミナー、Webセミナー共通)
セミナーの申込み先 : https://www.evfjp.org/postmail_Hybridsemina/
Hybridセミナーのお申込み方法、ご視聴方法に関する詳しい説明はEVFホームページの「Hybridセミナーのご案内」を参照願います。お申し込みは上記のURLをクリックして必要事項を記入し送信をお願いします。
【講師略歴】
富山県生まれ
1978年:日揮梶i現・日揮ホールディングス梶j入社 
1979-2014年:原子力及びエネルギー領域の技術開発・技術導入、水素領域技術・水素経済の研究、プロジェクトの運営管理、日揮 の技術戦略立案、部門の管理・運営に従事。この間、
 -ベルギー国立原子力研究センター(SCK/CEN)に留学
 -日本原子力研究所(現JAEA)で核融合の研究に従事
 -フランス及び米国に駐在
 -日揮株式会社 技術研究所所長
 -第三事業本部副本部長
2014年:原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)に出向。執行役員として東電1F廃炉の技術戦略策定に従事。
2016年:Kurion Inc.(現Veolia Nuclear Solutions Inc.)の日本法人のProject Director Japan
2017年:同社の執行役社長代行を兼務(半年)
2019年:同社退社
2022年: TENEX-JAPAN の Technology and Strategy Advisor
<その他の主な活動など>
・経済産業省、産業総合研究所、JAEA、原子力安全技術協会の各種委員会の評価委員及び有識者委員
・日本化学会永年会員、日本原子力学会永年会員、日本放射化学会会員
・東京富山県人会連合会 理事

【講演概要】
東京電力福島第一原発(東電1F)から、トリチウムを含む水の海洋放出が行われ始めている。「この問題についてはメディアに高度に科学的な報道が要求される。」との論評も見られる。一方、メディアからの処理水についての基礎的な情報や、トリチウムの性質、放射線のリスクなどの丁寧な解説が少ないのが現状であろう。本講演では、処理水問題を考える際の足掛かりにして頂くべく、処理水とトリチウムなどについての科学的、技術的な知見を整理してご紹介する。 (講師談話より) 下記URLより講演のイメージ図がご覧になれます。
https://www.evfjp.org/seminer/seminerinfo202312b.pdf
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このニュースはEVF関係者の方々にお送りしています。 EVF全般に対するお問い合わせ、ご意見のある方、配信の中止を希望される方はEVFのホームページのご意見・お問い合わせボタンからお願いします。
EVFのホームページアドレスはhttp://www.evfjp.org/ です。
またTwitterアカウントは https://twitter.com/EVFtwit2021 です。
 EVFメール通信編集長 八谷 道紀
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2023年12月01日

環境ベテランズファーム EVF会員ニュース#202-1 2023年12月1日号

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環境ベテランズファーム EVF会員ニュース
#202−1 2023年12月1日号
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 今月の目次
1.環闘言  正会員 白橋 良宏
「今年のセミナーを振り返って」
2.12月Hybridセミナーのご案内 担当 理事 伊藤 博通、正会員 高橋 直樹
「福島1Fアルプス処理水とトリチウム」 講師:沼田 守 様
3.今月のコラム 個人賛助会員 安嶋 言一郎
 「電気自動車で再生可能エネルギーを活用する方法」
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環闘言 正会員 白橋 良宏
「今年のセミナーを振り返って」
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今年のセミナーを振り返ってみると、ウクライナ・コロナなどの世界情勢の変化の話題に始まり、再エネ関連の講演では、水力発電、太陽光発電、地熱発電、波力発電、蓄電技術それぞれについて、第一線で活躍されている分野の方々から現状と今後の展望についてお話をいただいた。特に再エネについては、まだまだポテンシャルがあると感じた講演が多数あった。
再エネの中で太陽光発電に次いで電力構成比率の高い水力発電は、既存ダムの潜在能力を発揮させれば水力発電量が2~3倍になるとのこと。2021年内閣府の資料によると、全国1467カ所の約半数の703カ所のダムには発電機が設置されていない。セミナーで紹介のあった治水と利水を兼用する方法(国交省の資料ではハイブリッドダムと呼んでいる)は、台風等の気象予測技術の発達により緻密な水位コントロールが可能になり実現された技術である。また、100kW以下のマイクロ水力発電は、コストが見合わずこれまで導入が進んでいなかったが、空調機メーカーがモータ・インバータコア技術を生かした発電システムを開発してビジネスモデルを確立した。このシステムは、ダムを利用したものではなく、既存の上水道施設に設置するのもので、全国の水道施設は27,000箇所以上あり、膨大なエネルギーが未開発のまま残っている。また、小水力発電は、全国で1000プロジェクトぐらいはあるとも言われており、8月にEVF有志で、南アルプス市金山沢川水力発電所(小水力発電所)を見学した。ここでは、100kWの出力で市営の施設の電力を賄うに十分で、メンテナンス費用も含めて収支も成立しており、水力発電の地産地消が進むポテンシャルを感じた。地熱発電は、温泉業者の理解や公園などの規則の障壁や、政府助成事業は大規模発電が対象で小規模発電の普及に苦労している状況が分かった一方で、日本の技術は世界に貢献していることもわかった。例えばケニアは、地熱発電46%、水力発電36%、火力発電は14%の電源構成となる再生可能エネルギー大国で、地熱発電所建設と運転に日本の技術が貢献している。波力発電は、まだ実験段階ではあるが、砂浜海岸の距離の10%を開発した場合で見積もって3.6GWの電力可能性が見込まれており、今後の発展も期待される。
11月30日〜12月12日にUAEドバイでCOP28が開催される。COP28の焦点の1つとして、パリ協定以来第1回目のグローバルストックテイク(世界全体の進捗状況を評価する仕組み)により進捗状況の把握、2030年、2035年の目標見直しが議論される予定である。目標達成には一層の対応が必要であるが、日本の技術を総合的に生かして、地域特性・パフォーマンスを掘り起こせばまだまだ可能性があるように感じた。
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2.12月Hybridセミナーのご案内
                          
(セミナー担当 理事 伊藤 博通・正会員 高橋 直樹) 
https://www.evfjp.org/seminer/seminerinfo202312.pdf  (セミナーのチラシはこのURLをクリックするとご覧になれます)
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演題:「福島1Fアルプス処理水とトリチウム」 
講師:沼田 守 様 元日揮株式会社技術研究所長、元原子力損害賠償・廃炉等支援機構執行役員
・対面セミナー:2023年12月21日(木)14:30~16:00  @新宿NPO協働推進センター501会議室(先着15名様とさせていただきます)
・懇親会:2023年12月21日(木)17:00~ @高田馬場駅近く(対面参加者対象、場所は当日ご案内します)
・Webセミナー:2023年12月23日(土)より視聴用URLをお届けします。ご自宅でパソコン・スマホから2週間ご視聴いただけます。なお対面参加者にもこのURLはお届けいたします。
セミナー参加費用 :個人賛助会員・ネット会員1,000円、一般1,500円(対面参加、Web参加とも同額です。申し込み後に指定口座をご連絡します。振込手数料は参加者様にてご負担お願いいたします。)
お申込み締切 :12月18日(月)(対面セミナー、Webセミナー共通)
参加費振込期限:12月19日(火)(対面セミナー、Webセミナー共通)
セミナーの申込み先 : https://www.evfjp.org/postmail_Hybridsemina/
Hybridセミナーのお申込み方法、ご視聴方法に関する詳しい説明はEVFホームページの「Hybridセミナーのご案内」を参照願います。お申し込みは上記のURLをクリックして必要事項を記入し送信をお願いします。
【講師略歴】
富山県生まれ
1978年:日揮梶i現・日揮ホールディングス梶j入社 
1979-2014年:原子力及びエネルギー領域の技術開発・技術導入、水素領域技術・水素経済の研究、プロジェクトの運営管理、日揮 の技術戦略立案、部門の管理・運営に従事。この間、
 -ベルギー国立原子力研究センター(SCK/CEN)に留学
 -日本原子力研究所(現JAEA)で核融合の研究に従事
 -フランス及び米国に駐在
 -日揮株式会社 技術研究所所長
 -第三事業本部副本部長
2014年:原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)に出向。執行役員として東電1F廃炉の技術戦略策定に従事。
2016年:Kurion Inc.(現Veolia Nuclear Solutions Inc.)の日本法人のProject Director Japan
2017年:同社の執行役社長代行を兼務(半年)
2019年:同社退社
2022年: TENEX-JAPAN の Technology and Strategy Advisor
<その他の主な活動など>
・経済産業省、産業総合研究所、JAEA、原子力安全技術協会の各種委員会の評価委員及び有識者委員
・日本化学会永年会員、日本原子力学会永年会員、日本放射化学会会員
・東京富山県人会連合会 理事

【講演概要】
東京電力福島第一原発(東電1F)から、トリチウムを含む水の海洋放出が行われ始めている。「この問題についてはメディアに高度に科学的な報道が要求される。」との論評も見られる。一方、メディアからの処理水についての基礎的な情報や、トリチウムの性質、放射線のリスクなどの丁寧な解説が少ないのが現状であろう。本講演では、処理水問題を考える際の足掛かりにして頂くべく、処理水とトリチウムなどについての科学的、技術的な知見を整理してご紹介する。 (講師談話より) 下記URLより講演のイメージ図がご覧になれます。
https://www.evfjp.org/seminer/seminerinfo202312b.pdf
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3.今月のコラム 個人賛助会員  安嶋 言一郎
  「電気自動車で再生可能エネルギーを活用する方法」
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私は、自動車会社で乗用車の車体設計を10年行い、その後海外生産会社の国産化開発を支援しました。携帯電話会社に出向した後、自動車エンジニアとしての「やり残し感」があり、2012年に今の一般社団法人電気自動車普及協会(APEV:エーペブ)事務局に入りました。当時、日本でBEV(バッテリーEV)は三菱i-MiEVや日産リーフが販売されたばかりでした。APEVはBEVだけでなくPHEV (プラグインハイブリッド車)やFCV(燃料電池車)の普及促進をする団体で、B2Bマッチング(会員企業間のビジネスマッチング)と若者の教育を2本柱にしています。https://www.apev.jp/ 今日はBEVに関して個人的な考えを皆様にお伝えしたいと思います。
最近は世界的に地球温暖化を防ぐためにあらゆる活動のカーボンニュートラル(CN)化を宣言する国が増えており、その方策の一つとして、モビリティのCN化が大きな流れになっています。又、昨今の国際紛争の影響で石油や天然ガスの価格が高騰しており、エネルギーの自給率を上げる必要性が叫ばれています。石油や天然ガスなどのCO2を排出する化石燃料を燃やさずにエネルギーを得る為には、再生可能エネルギー(再エネ)を活用する必要があります。再生エネによる発電は、昔から使われている水力の他に、風力・太陽光・地熱等があります。風力と太陽光は発電量の変動が大きいため、活用しようとすると「貯める」必要があり、その方法は水を電気分解して水素にして貯蔵する方法もありますが、蓄電池を使うのが一般的です。そこで、自宅や職場にて太陽光等の再エネでBEVを充電することが注目されています。更に、BEVに貯めた再エネ電力を家庭で使う事(Vehicle to Home=V2H)も実用化され、その電力を地域で融通する仕組み(Vehicle to Grid=V2G)も開発されています。これらの仕組みを国として構築し普及する事が望まれます。
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【編集後記】毎月気候変動に関連した事象について所感を書いております。今月はクマの出没による傷害事故が日本全国各地で発生しておりますが、皆様のご近所では如何でしょうか? この夏の異常な高温により、ドングリなどの必要な食物不足で、人間の住む地域に出没していると説明されていますが、何か良い対策方法はないかと考えてしまいます。一方で日本の食料廃棄量は523万トン/年といわれている大量の廃棄食品を、何とか山に戻すとかで、クマの出没を抑えられないかと考えてしまいます。皆様はいかがお考えでしょうか。
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