2019年01月15日

環境ベテランズファーム EVF会員ニュース#143-2 2019年1月15日号

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環境ベテランズファーム EVF会員ニュース
#143−2 2019年1月15日号
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今月の目次
1.12/20 EVFセミナー(講師:牧野 英治氏)の報告
2.12/20 EVF見学会(VICSセンター)の報告
3.プロジェクト報告
ころころプロジェクト

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1.12/20 EVFセミナー(講師:牧野 英二氏)の報告
正会員 小栗 武治
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演 題 : 「リチウムイオン電池の再利用への取り組み」
講  師 : 牧野英治氏 フォーアールエナジー株式会社代表取締役社長
日 時 : 2018年12月20日(木)
場 所 : NPO法人新現役ネット会議室

講師略歴:
1983年に日産自動車に入社、開発部門で技術渉外、技術企画等を担当、1994年〜98年、2004年〜07年の2回に亘り米国駐在。
その後経営企画室、電気自動車リーフのプロジェクトメンバー、等々を歴任、2014年4月から現職。

講演概要:
まず冒頭に電気自動車(EV)導入の社会的必然性と、その実現方策について以下のような説明があった。
 ・IPCCの第4次報告に基づくと2050年までにCO2排出量を2000年比で90%の削減が必要。
 ・この実現のためには走行中にCO2排出ゼロのEVを広く普及させることが必要。
 ・使用済み電池の活用まで計算に入れたEVの生涯コストを考えると、現行のガソリン車  の生涯コストとほぼ同等になり、EVの普及が進む。
 ・このためには使用済み電池の活用が必須となる。

次にフォーアールエナジー社の概要について以下のような説明があった。
フォーアールエナジー社は、日産自動車と住友商事の共同出資により2010年9月に設立された。同社はEVで使用済みとなったリチウムイオンバッテリーを2次利用し、エネルギー貯蔵の解決策として「4R」事業と銘打った事業を手掛ける。「4R」は社名のフォーアールの語源にもなっている。EVで使用済みのリチウムイオンバッテリーは、まだ高い残存容量を持つためこの有効利用を図る。
「4R」とは、次のような事業を指している。
・再利用(Reuse) : 約60%〜80%と高い残存容量を持つバッテリーの2次利用を行なう。
・再販売(Resell): バッテリーを様々な用途のために再販売する。
・再製品化(Refabricate): バッテリーパックを分解した後、顧客のニーズに合うよう再度パッケージングを行なう。
・リサイクル(Recycle): 原材料を回収するために使用済みバッテリーのリサイクルを行なう。

4Rビジネスはゼロエミッション車の普及のみならず、再生可能エネルギー分野でさらなるCO2削減を行ない低炭素社会の実現に貢献する。
 ・性能が優れた電池   : EVの交換用電池、他
・性能が中程度の電池  : フォークリフト、ゴルフカート、他
 ・性能が少し低下した電池: 定置型蓄電池・電源、工場電源バックアップ設備、他 

今後太陽光発電のFIT(再生可能エネルギー固定価格買い取り制度)が期限切れになって来るので、売電の代わりに自家使用用蓄電地としての需要増が期待されること、またEV用電池の高容量化対応のため充電速度の高速化技術を開発中、との説明があった。

質疑応答:
講演終了後、活発な質疑応答があった。以下Q&Aの事例。
Q.街路灯用電源を中古リチウム電池に置き替えたいが販売して貰えるか?  
A.相談に乗ります。
Q.リチウムイオン電池はどこの部分が劣化していてどう修理しているのか?
    A.電池の中味はいじらない。残存性能を正確に把握し再利用の仕方を判断する。
Q.中古バッテリーの価格のレベルは?
    A.同等性能の新品バッテリーに比較して1/2〜1/3の価格。
Q.中古電池回収の仕組みは?
    A.電池は中古といえども取り扱いを誤ると非常に危険なので、回収業者への資格
制度、認証制度などの制度整備を政府に働きかけている。
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詳細につきましてはHPに掲載いたしております。
  http://www.evfjp.org/ 

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2.12/20 EVF見学会 「VICSセンター」 の報告   
副理事長 深井 吉男(見学会担当)
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12月20日に京橋にある、カーナビでおなじみの<通称 VICSセンター> (一般財団法人 道路交通情報通信システムセンター)の見学会を実施いたしました。
「VICS(ビックス)」とは、渋滞や交通規制などの道路交通情報を、FM多重放送やビーコンを使ってリアルタイムにカーナビに届けるシステムです。VICS情報は24時間365日提供され、カーナビによるルート検索や渋滞回避に活用されています。 
自動車ユーザーとしてはおなじみのサービスですが、そのサービスを提供するためにどんなインフラが使われているか、全国を合理的にカバーするためにどんな工夫がされているか、ITS時代を迎えてどのような課題があるか、などにつき詳しいプレゼンをいただきました。
オペレーションルームがガラス越しに見えるプレゼンルームでとても分かりやすい説明をいただき、活発な質疑もさせていただきました。
なるほど、と思った発見は以下の通りです。
1)VICSは各都道府県警察、日本道路交通情報センター、国土交通省の緊密な協力と連携により道路交通情報を体系的に収集している
2)一般道路は「各都道府県警察」から、高速道路等は「各高速道路会社」が情報を収集し、「日本道路交通情報センター」を経由してVICSセンターに届けられている
3)収集した情報は「NHKのFM多重放送」「光ビーコン」(一般道路)「電波ビーコン」(主に高速道路)を使って、各自動車ユーザーのカーナビに提供されている
4)Google,Yahooなどがスマホに提供している交通情報は主として各スマホから送られる実際に道路を走ったりして収集している情報(プローブ情報と言う)を元に作成されている
5)VICSは各都道府県警察、道路交通情報センターからの情報を収集しているので、交通止め、事故、工事などの情報が提示されるが、Google,Yahooには無い(一部、日本道路交通情報センターからの情報を利用している場合もあり)
6)新しいVICS wideでは情報提供量が2倍になり、「気象の特別警報や大雨のエリア表示」「ダイナミックルートガイダンス」(全国)や、「プローブ情報」(東京都区内限定)から得られる渋滞情報など、従来のVICS車載機(FM多重)では得られない情報も提供可能となっている
7)災害時も含めて安定してサービスを提供するため、東京に2系統、大阪に2系統の合計4系統の同じシステムを有し、一方が被災しても他方でバックアップできる体制をとっている
8)5G時代を迎えて、更なる付加価値の追加やサービスの充実が課題となっている
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 詳細につきましてはHPに掲載いたしております。
  http://www.evfjp.org/ 

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3.プロジェクト報告
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ころころプロジェクト報告     理事 奥野 政博
東北被災地に海岸防災林を再興しましょう!!  

1.現在の里親数と苗木本数(1月9日現在)           ※第1回植樹会(2018.10.05)実績
  里親数(名) 育苗数(本) 植樹時期 どんぐり植え付け時期
ころころプロジェクト‐2 3※/6 8※/11 2018年10月※ 2016年1月前後
ころころプロジェクト‐3 17 41 2019年春 2017年1月前後
ころころプロジェクト‐4 32 71 2020年春 2018年1月前後
 
 
 
 2.12月以降の動き
◇ 1月早々、各プロジェクト里親の皆様へ、プロジェクト−3&4の苗木生育状況(本数、背丈、写真など)について報告依頼メールを配信した。
◇ 今春予定の第2回植樹会を魅力あるものにすべく企画・検討を開始した。

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1月の「セミナー」に参加される皆様へ
今月のセミナーは下記の通り24日木曜日15::30よりJR田町駅前サンシャインビル9Fで開催されます。お間違いのないようご参集願います。また、開催日まで9日間です。参加をご検討の皆様は急ぎお申し込み下さい。お申し込みは下記のURLをクリックして必要事項を記入し送信をお願いします。
セミナーの申込み : http://www.evfjp.org/postmail_semina/

演 題 :「COP24で見えてきた世界の大きな潮流」〜決まったパリ協定のルールブック、強化される方向のCO2削減目標〜
講  師 :WWFジャパン(公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン)自然保護室 気候変動・エネルギーグループ長 山岸 尚之様
日 時 : 2019年1月24日(木) 15:30〜17:30
場 所 : NPO法人新現役ネット会議室
〒108-0014港区芝5-31-10サンシャインビル(JR田町三田口駅前)9F、Tel 03-5730-0161
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このニュースはEVF関係者の方々にお送りしています。
EVF全般に対するお問い合わせ、ご意見のある方、配信の中止を希望される方は下記URLをクリックしてその旨を記入し送信お願いします。http://www.evfjp.org/postmail_goiken/index.html

EVFのホームページアドレスはhttp://www.evfjp.org/ です。
 EVFメール通信編集長 山田 和彦 
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2019年01月01日

環境ベテランズファーム EVF会員ニュース#143-1 2019年1月1日号

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環境ベテランズファーム EVF会員ニュース
#143−1 2019年1月1日号
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今月の目次
1.新年のご挨拶
2.環闘言 
3.1月24日EVFセミナーのご案内 (講師:山岸 尚之氏)
4.今月のコラム

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1.新年のご挨拶
EVF理事長  和田 政信
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明けましておめでとうございます。 新年を迎えるにあたり、一言ご挨拶をさせていただきます。 
EVFは2017年9月に創立10周年を迎え、2018年より創立後の第2ディケードに突入しています。 第2ディケードの初年度である2018年には理事体勢を刷新し、「会員の拡大」、「事務局業務と体制の見直し」、「セミナーの集客力向上」、「見学会の活性化」、「ころころプロジェクト(苗木の植樹)」、「小エネプロジェクト(発電自転車)」、「近未来モビリティー研究会(GSM実証実験)」などに取り組みました。 
おかげさまで、会員の皆様の積極的な参画により2018年は大きな成果を上げることが出来ました、今年もEVF活動をさらに拡充させたいと考えます。

・会員の拡大:2018年末で個人賛助会員22、ネット会員148名まで拡大することが出来ました。 
・事務局業務と体制の見直し:事務局員を8年4か月務めた久保田さん退任に伴い、専従事務局員なしの体制としました。 事務局業務は理事・正会員による分担とアカウントメールなどの導入による合理化・電子化を進め、会員の皆様にご迷惑をかけないで改善できました。
・セミナーの集客力向上:講演テーマの充実等改善策の導入と会員の皆様の積極参加で、平均参加者も40名を超える満席の状況となってます。
・見学会の活性化:新コンセプトで10月にオートモーティブエナージーサプライ社と12月にVICSセンターの見学を行いました。 2回とも20名を超える参加者で高い評価をいただけました。今年も新コンセプトによる見学会を隔月開催します。
・ころころプロジェクト(どんぐり苗木の植樹):2015年秋に採種、育苗したどんぐり苗木11本の南三陸町泊浜での植樹を開始しました。今年は本格的な植樹と育成を開始します。
・小エネプロジェクト(発電自転車):5年目となるザンビアへの発電自転車の提供と各種環境イベントでの発電自転車でのデモ出展しました。 今年も環境イベントへの出展を継続するとともに、新しい“小さなエネルギーによる社会貢献活動”への取組が期待されます。
・近未来モビリティー研究会(GSM実証実験):GSM(グリーンスローモビリティー)による実証実験を9月末〜10月初めに伊豆の国市で実施、大きな成果を上げることが出来ました。今年も研究会を継続し、モビリティーの検討・実証実験などの活動を企画します。

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2.環闘言: 後期高齢者数が前期高齢者数を上回る社会
理事 大山敏雄 
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15歳以下の年少人口と65歳以上の老年人口を、従属人口(働き手ではない人達)と定義されている(厚生労働省)。69歳の私は若人に支えて頂けるのだ。有難い話だ。
後期高齢者が前期高齢者を上回る社会となった今、社会構造も大きく変わってくる。農業はその典型である。農業は衰退しており、継承も難しい。医学常識もどんどん変わる。 血圧は、高齢者になると血管が固くなるので一定の血流を保つためには「年齢+90」と言われてきた。つまり私の年齢では160位が望ましいと思っていたが、現在の健康基準は老若とも130と一律だ。若年者だけに焦点を当てていないか。また、コレステロール値は、200以上でも多くの高齢者や女性には問題は少ないが、クスリで無理して下げる。老若を含めた解析結果を元に高齢者に薬を処方することこそ、非科学的かつ非倫理的と思う。「悪玉コレステロール」とは何だ?善も悪もない。バランスが重要なのに。わが国は既に長寿社会なのだから、健康寿命こそ大切で、ピンピンコロリで逝きたいものだ。
我が家のご近所は高齢者の自宅が多い。駐車場はあるけど自動車は無い。病院は老人だらけ、しかも支払い金額は多くは千円未満。居酒屋は午後3時には開店し、これまた老人で大繁盛。図書館や公園での日向ぼっこの老人が時間を潰している。ミスタードーナッツでは、午前中は老人の定席が決まっているようで、そこに座ると居心地が悪い。しかし、これらの方々は恵まれている人達なのだ。働かなければ生きていけない高齢者も多いのだから。これが高齢社会の一端なのであろう。だけど、高齢者にとって、これが幸せなのか?
自分にも意地はある。自分の身体はますます衰えるけど、シルバーシートには座りたくない。小学生に譲られると感謝だが、自分と大差無い方から譲られると、心に抵抗を覚える。人は加齢によって様々なリスクが高まってくる。病気や怪我の高齢者が増えればそれに比例して医療の現場に携わる人達も増える。年々増え続ける社会保障費などの問題によって、介護者が負担する介護費用の割合が増加する。高齢者への社会保障の年金は、超高齢化社会においては、この保障が脆くも崩れ去ってしまうだろう。多くの高齢者は介護保健料を支払っているけど、周りに迷惑を掛けないために自助努力が必要で、元気はつらつ老人パワーで世の中を支える側に回ろう。

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3. 1月24日EVFセミナーのご案内 (講師:山岸 尚之氏) 
    理事/事務局長 山田和彦 (セミナー担当)
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演 題 :「COP24で見えてきた世界の大きな潮流」〜決まったパリ協定のルールブック、強化される方向のCO2削減目標〜
講  師 :WWFジャパン(公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン)自然保護室 気候変動・エネルギーグループ長   山岸 尚之様
日 時 : 2019年1月24日(木) 15:30〜17:30
場 所 : NPO法人新現役ネット会議室
〒108-0014港区芝5-31-10サンシャインビル(JR田町三田口駅前)9F、Tel 03-5730-0161
 https://www.shingeneki.com/about/office
参加費 :個人賛助会員・ネット会員 1,000円、一般 1,500円(当日受付でお支払いください)
定員   :45名(定員になり次第、締め切らせていただきます)
講演終了後、会場近隣にて懇親会(実費3,000円程度)を予定しております。
セミナーの申込み : http://www.evfjp.org/postmail_semina/

(セミナーの概要)
2018年12月15日、ポーランドで開かれていたCOP24(第24回国連気候変動枠組み条約締結国会議)は地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」を運用する実施指針を採択して閉幕しました。
今回焦点だった「ルールブック」と呼ばれるパリ協定実施に際する細目ルールについては、従来からの先進国と途上国の意見の違いに加え、途上国の中でも意見の違いがありましたが、対立を乗り越え、なんとか合意が達成されました。しかし、米国はパリ協定からの離脱を表明しており、COP24でも態度を変えていません。また、各国の気候変動への国別目標(NDC)の強化という点ではどうだったのでしょうか。
今回はNGOとしても現地で活動してこられたWWFジャパン山岸尚之氏におこしいただき、会議で何が達成され、どのような問題が課題として残されたのかなどを詳しく語っていただきます。
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「WWFジャパン」

講師略歴 
1997年に立命館大学国際関係学部入学。同年にCOP3の開催をきっかけとして気候変動問題をめぐる国際政治に関心を持つようになる。2001年3月に同大を卒業。
同年9月よりアメリカ、マサチューセッツ州、ボストン大学大学院にて、国際関係論・環境政策の修士プログラムに入学。2003年5月に同修士号を取得。
卒業後、WWFジャパンの気候変動担当オフィサーとして、政策提言・キャンペーン活動に携わるほか、国連会議での情報収集・ロビー活動などを担当。
現在は気候変動・エネルギーグループ長。
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WWFジャパン・山岸

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4.今月のコラム  私と「環境」とのかかわり
個人賛助会員 森田達郎
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「環境」より「公害」という言葉がまだ多く聞かれた昭和40年代半ば、ある交差点が交通公害発生地として世の中にクローズアップされたことがある。谷底に交差点があり渋滞する自動車からの排気ガスが滞留しやすく、当時使われていた有鉛ガソリンで周辺住民の鉛毒が心配され、健康調査も行われた。私は子供時代、毎日谷底から坂の上の学校まで駆け上がって通っていたので自分は大丈夫なのか心配したものだった。この年まで無事なのだから大丈夫だったと思うことにしているが本当は最期になってみないとわからないのだろう。これが「環境」との最初のかかわりだった。
その後、私は社会に出てから今日に至るまで自動車会社にお世話になっている。この間、環境と省エネの時代を過ごした。最初の10年はエンジン制御開発を担当した。テーマは燃費、私の集大成はモータースポーツだった。レースエンジンは一般にハイパワーが命と思われがちだが実は燃費とパワーの両立がテーマだ。レース中使用する燃料量をマネジメントし給油量を抑えての軽量化や給油回数削減などで貢献した。大切なのはエンジンそのものの性能向上であることには変わりはないが、ドライバーの度胸とメカニックの勘・コツの世界を制御技術は走行中のレースカーから送られるデータに基づいたレース運営へと変革させることができた。
その後は改造自動車のエンジン開発に身を置いた。ここでの環境との接点はガソリンから異種燃料(LPG、CNG(天然ガス))への転換だった。改造車はお客様のニーズに基づいて作られる。その目的にはエコノミーが強かったように思えたが、炭素量の少ない燃料への転換にはなっていたから環境への多少の貢献はできたと思う。ただ、排気性能に要求される基準が厳しさを増す中で、改造車で型式指定車(普通の車)並みとはいかずクリーンの面では肩身が狭かった。改造車用燃料制御の改良、シリーズHEVの改造への挑戦などが生き残る道だろうと思う。
さて、リタイア後の私は、…。家庭の省エネ、災害時の対応強化に努めるとするか。

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 EVFメール通信編集長 山田和彦 
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